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クレソンの基礎知識
クレソンは料理の付け合せなどによく利用され、あまりメインとなることはないのですが、実は健康成分が豊富に含まれた優れた野菜なのです。
クレソンはオランダガラシ(和蘭芥子)とも呼ばれる水中や湿地で生育するアブラナ科の多年草です。原産はヨーロッパで、北アメリカ、南アメリカ、日本を含むアジア、オセアニアに移入分布しています。
抽水植物、沈水植物ということで、きわめて旺盛な繁殖力を持っています。何しろ切った茎を水に入れておくだけで容易に発根して生長も非常に速いのが特徴です。
半水生ですから水耕栽培に向き、特に弱アルカリ性の水を使うとよく生育します。栽培では高さは50~120cmにも伸びます。基本的に耐寒性があって冷涼な気候を好み、逆に夏に水温が上がったりすると弱ります。
食用という面では、他のアブラナ科の植物と同様に、辛味(カラシ油配糖体)である抗菌性の物質「シニグリン」が含まれ、これはワサビやダイコンなどもそうです。食欲増進効果があるので付け合せには最適というわけです。
日常的な摂食をすると、血圧上昇抑制、脂質代謝改善に有効であるとラットを使った動物実験で確認されています。
香味野菜としてサラダでもいけますし、茹でれば若い茎と葉は肉料理の付け合せにも最適です。お浸し、ゴマ和え、天婦羅などにも利用でき、便利な野菜でもあります。最近は種子から出たばかりの芽「スプラウト」としても利用されています。
クレソンの栄養と健康効果